加速するデジタル時代と資料保存を考える(LISN No.187 デジタル時代の現物資料保存)

図書館業界でも資料のデジタル化を求める声は以前からありましたが、この一年、新型コロナウイルスの影響から、急速にその声は大きくなっているように感じます。今回のLISN No.187では、 資料のデジタル化を考えた時、一緒に問題に上がる現物の資料保存について特集しています。

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「〔書き込み式〕図書館資料保存の基本」2020年度版(引用元:東京大学経済学部資料室)©キハラ株式会社
「〔書き込み式〕図書館資料保存の基本」2020年度版(引用元:東京大学経済学部資料室)©キハラ株式会社

特集では、資料保存の中でもデジタル化の後、現物を廃棄するというような事態を鑑み、「現物を残す」という視点から、図書館資料保存環境について図書館資料保存のためにできる10のポイント、学校内での学校資料の特徴と意義、統合前の学校の状況、それら学校の資料収集について、19世紀半ばから製造され1970年代に問題視されるまで書籍にも使用されていた酸性紙の劣化の危機、紙資料の保存方法等を紹介しています。資料保存は、なすべきことが多く、何から手をつけていいのか分からないとお困りの方への助けとなれば嬉しいです。

ブックキーパー脱酸性化処理©キハラ株式会社
ブックキーパー脱酸性化処理©キハラ株式会社

設備紹介は、沖縄県久米島町複合型防災・地域交流センター「ほんのもり」です。開館までの経緯や、海を眺めながら読書のできるスペースなど魅力あふれる館内の各コーナーをご紹介しています。
資料紹介は、検索方法の考え方や裏技が盛り込まれた一冊「スキルアップ!情報検索基本と実践新訂第2版」、急速に進められる情報通信技術活用について、専門的、多角的に詳述された一冊「オンライン・ファーストコロナ禍で進展した情報社会を元に戻さないために」の二冊をご紹介しています。
製品紹介は、図書館内だけでなく、自宅やプライベートでも使える図書館グッズの新商品 スノードーム ・ 案内ラベルポーチ のご紹介をしています。

LISN187号 特集 「デジタル時代の現物資料保存」
小島 浩之(東京大学大学院経済学研究科 講師・経済学部資料室 室長代理)
「酸・温度・水分の制御:『図書館資料保存のための10のポイント』再説」
和崎 光太郎(浜松学院大学短期大学部 准教授)
「校舎移転前の学校資料―磐田市『ながふじ学府』を事例に―」
横島 文夫(キハラ・プリザベーション株式会社) 
「紙資料の保存とブックキーパー脱酸性化処理」
中島 徹也(久米島町教育委員会教育課図書館準備班 班長)
「地域防災と本を通した学習・地域交流拠点を目指して―久米島町複合型防災・地域交流 センター『ほんのもり』」
資料紹介 「スキルアップ!情報検索 基本と実践 新訂第2版」 「オンライン・ファースト コロナ禍で進展した情報社会を元に戻さないために」
製品紹介 「LIBRARY GOODS 2020

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LISNバックナンバー検索©キハラ株式会社
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