何で読む?なぜ読む?「読む人」に焦点を当てて読書を考える (LISN No.196 読みと教育)

読書の媒体やジャンルが何かと注目される昨今、原点に返って「読書がもたらすもの」について教育現場の研究などをもとに考えてみませんか。

今回のLISN No.196では、個人や集団での読書、読むための創意工夫など教育における「読書」について特集しています。

日米における戦争絵本の読みに関する調査 ©キハラ株式会社


特集は、「読みと教育」です。

読書へのアニマシオンの日本初紹介時から普及活動に携わる黒木氏より、読書へのアニマシオンと著者が行う読書セラピーについて、また、読むことの学習指導をご専門とする勝田氏から、日米の小・中学校授業でのご研究を通して教室で他者と共に本を読むことの意味をお届けします。

そして、国語科教育学、近現代の文学を読むことを中心にご研究され、学術書など多くの著作にも携わられる丹藤氏には、身体的・共同的活動や私=セルフとかかわる読書、デジタル時代の読書などについて、また、読み書きの検査を開発された高橋氏から読み書き困難のある大学生への支援に関してお届けします。

今号から専修大学野口氏の新連載「読書バリアフリーを進めるアイデアと工夫」が始まります。全国の図書館における読書バリアフリーを推進する具体的な実践事例を中心に4回にわたってお届けします。第1回は 「バリアフリー資料や機器を手にとりやすく」です。

製品紹介 フェイスアウトスタンド ©キハラ株式会社

製品紹介 フェイスアウトスタンド ©キハラ株式会社


資料紹介は、SNSやインターネットの発達により便利なツールやサービスが普及する一方で、見えにくい、読みづらい、わかりにくいなど様々な立場の人の「困った」を共有し、デザインの改善を考えるヒントが詰まった「見えにくい、読みにくい、『困った!』を解決するデザイン」を紹介しています。

製品紹介では、本との出会いの場を広げる、組み立て式のカラー段ボール製展示台「フェイスアウトスタンド」です。

LISN196号 (2023年6月)
特集 「読みと教育」
黒木 秀子 (こどもとおとなのクリニック パウルーム 室長/公認心理師/臨床発達心理士/保育士/アニマシオン黒木秀子事務所代表)
「読書へのアニマシオンそして読書セラピー」               

勝田 光 (筑波大学人間系 助教)
「読者反応理論と国語科教育:教室で本を読むことの意味を考える」

丹藤 博文  (愛知教育大学教職大学院 教授)
「デジタル時代の読書について」

高橋 知音 (信州大学学術研究院(教育学系)教授)
「読み書き困難のある大学生への支援」

新連載 「読書バリアフリーを進めるアイデアと工夫」

野口 武悟(専修大学文学部 教授)
「第1回 バリアフリー資料や機器を手にとりやすく」

資料紹介
「見えにくい、読みにくい、『困った!』を解決するデザイン」

製品紹介
「フェイスアウトスタンド」

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