既存書架の安全対策について

地震の際、建物が無事でも、書架の転倒や本の散乱によって、通路がふさがれて逃げ遅れたり、怪我を負ったりすることがあります。近年発生した大きな地震での負傷原因の約3~5割の方が家具の転倒・落下によるものと言われています。まずは怪我をしないこと、そして地震がおさまった後の復旧作業に備えて、書架の安全対策をしておきましょう。

書架の通路間での振動実験動画©キハラ株式会社
書架の通路間での振動実験動画©キハラ株式会社

安定が悪く重い書架は倒れて人を傷つけます。棚から落ちる書籍は、重いかたまりとなって人を襲い傷つけます。書籍は通路に散乱し一時的に地震を逃れた方達の避難経路を塞ぎ二次災害を引き起こします。地震がおさまった後、棚から落ちて散乱した書籍は1冊1冊損傷を確認し、元の位置に配架し、損傷している場合は修復しなければなりません。復旧作業には膨大な時間とコストがかかります。

図書館の地震対策

  1. 人の安全の確保
    地震発生の際、書架の転倒・落下物から図書館内の人を守ること。避難経路を確保し、安全で速やかに避難できること。
  2. モノの安全の確保
    書架をはじめ、貴重な資料、物品、機材などを被害から守ること。
  3. 早急な復旧作業ができること
    地震後の図書館が時間とコストをかけずに早急に復帰し、早期の開館ができること。

既存書架におすすめの安全対策

転倒防止工事©キハラ株式会社
転倒防止工事©キハラ株式会社

転倒防止工事

既存書架への安全対策としては、書架はもとより什器・備品の地震対策としての転倒防止工事をキハラはおすすめします。既存家具の転倒防止工事、落下防止工事などの診断から、お見積り、施工まで、図書館の地震対策についてご相談を承っております。以下のお問い合わせから備考欄に「ご相談内容」「ご希望の相談方法(電話・メール)」をご記入の上、送信ください。担当よりご連絡させていただきます。

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安全 安心ライン©キハラ株式会社
安全 安心ライン©キハラ株式会社

安全 安心ライン

下段部分(1・2・3・4段)の図書の落下軽減には、安全 安心ラインがおすすめです。簡単に装着可能なうえ、厚さ0.6mmと薄く、強度の高い特殊樹脂を使用しているので、本の出し入れによる磨耗が少なく、高い吸着力により、剥がれにくくなっています。棚の前端に貼るため、本の出し入れや本の整理の際の横滑りなども容易です。

安全 安心シート©キハラ株式会社
安全 安心シート©キハラ株式会社

安全 安心シート

上段部分(5・6・7段)の図書の落下軽減には、安全 安心シートをおすすめします。棚板に接着する必要がなく、シートを敷くだけで、棚板の材質を問わず使用でき、大がかりな取り付け工事も必要ありません。長さも850mmですから、使用する書架を選びません。環境にも安全な素材を使用しており、表面の制菌トラップで、抗菌剤などの薬剤を使わずに制菌効果を発揮します。シートの汚れは拭き掃除で簡単に落ちます。

安全 安心ライン・シートの設置場所©キハラ株式会社
安全 安心ライン・シートの設置場所©キハラ株式会社

書架の5段以上には、安全 安心シートを敷き、本の落下による人命への危害を軽減し、4段以下は安全 安心ラインを装着し、本のあふれ出しによる避難経路の妨げを防ぐ、書架全体の地震対策をおすすめします。
金沢工業大学、金沢大学大学院地震研究室の協力のもと、木・金混合書架7段を使用し、東北地方太平洋地震波による3方向、震度6クラスの振動実験を行いました。書架の上段(5・6・7段)に安全 安心シート、下段(1・2・3・4段)に安全 安心ラインを設置して、図書の落下は見られませんでした。
キハラでは、地震時における書架がどのような被害を及ぼし、どのような対策が必要か、振動実験による検証を行いました。

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安全 安心ラインも安全 安心シートも設置はとても簡単です。安全 安心ラインは真空吸着層による高い吸着力で棚板に装着、貼り直しもできます。安全 安心シートは接着する必要がなく敷くだけです。どちらも棚板の材質を問わず、ご使用いただけます。

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