にぎわいの創出や活性化を目的とした複合施設で中心的な役割を担い、第三の居場所として地域の人々に親しまれる図書館が増えています。また、居心地のよい空間について考えると、今日では室内や生活環境が人の体や心に与える影響が、イスや照明、空調といった様々な観点から注目されています。
LISN204号では、「設備紹介」として、図書を活用して幅広い世代の利用を促す施設「ジェイトエル」と、複合施設の中の図書館「真岡市複合交流拠点施設monaca」をお届けします。そして「体にやさしい室内環境」では、インテリアを通じて健康を支えることを目的とした「アクティブ・ケア」を、またこれまでの研究事例などからも明らかな、室内環境による健康への影響の大きさに関して、居住リテラシーや建築の危機管理などに関する教育、啓発など、健康的な未来をつくるために必要なことについて考えます。

一般社団法人 日本インテリア健康学協会(JIHSA)
※詳細は「『生活環境は常に人の行動や状態に影響を与えている』いう事実を改めて意識すべきです」と
おっしゃる尾田氏の「環境は“美しさ”のその先へ」LISN204 p10。
資料紹介は、『2050年の図書館を探る―何が変わり・変わらないのか―』です。図書館の変遷とともに、ネット社会の今日、どのように情報を探すのか、また図書館をどう利用していくか改めて考える機会を与えてくれます。
キハラホームページからのお知らせでは、キハラオリジナルPOPのご紹介と用紙ダウンロードURLを掲載しています。ぜひご活用ください。

LISN204号 (2025年6月)
特集 「設備事例」
東京都北区地域振興部 大規模区民施設整備担当課
「東京都北区ジェイトエルの開設−再開発における公共施設の整備−」
久保田 有紀、奈良部 初実(真岡市複合交流拠点施設monaca 指定管理者 シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社)
「未来を語れる複合施設へ−真岡市複合交流拠点施設monaca−」
特集 「体にやさしい室内環境」
尾田 恵(インテリアデコレーター/公衆衛生学修士(専門職)/一般社団法人 日本インテリア健康学協会(JIHSA) 代表理事/株式会社 菜インテリアスタイリング 代表取締役)
「環境は“美しさ”のその先へ−健康を導くインテリアの力−」
林 基哉(北海道大学工学研究院 客員教授/宮城学院女子大学 名誉教授)
「健康のための室内環境と居住リテラシー」
連載 : 現場から考える図書館〜大学の授業で伝えてきたコト
吉田 倫子(立教大学兼任講師/日本図書館協会認定司書第2090号)
「第4回 図書館の地域計画〜進む再編・統廃合をどう捉えるか」
資料紹介
2050年の図書館を探る ―何が変わり・変わらないのか―
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