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42 編集後記笑顔プロジェクト in school library震災関連図書巡回展 開催中東日本大震災発生から2 年半が過ぎた2013 年8 月『3.11 以降の全出版「本の力」展』が日本出版クラブ会館(東京・新宿)で開催されました。主催者はこう呼びかけました東日本大震災から3 度目の3.11 が過ぎて、今なお被災地には多くの課題が残されたままです。この2 年間出版界は何が出来て、何が出来なかったのでしょうか?こうした思いを振り返り、この2 年間に出版された東日本大震災に関わる本を、出版各社の協力のもと一堂に集めます。夏休みを迎えた東京・神楽坂に、改めて私たちが被災地に心を寄せる空間を創ります。主催者:<大震災>出版対策本部 キハラ株式会社 一般財団法人日本出版クラブ日本出版クラブは、出版各社に大震災に関わる出版物を各3 部、提供を呼び掛けました。その呼びかけに応えて続々とクラブに到着する山のような本を見ながら、事前の調査ではすでに2000 タイトルを超える作品が世に出ていると承知はしていましたが、その内容が多岐にわたっていることに驚くばかりでした。これらの作品を展示するための事務処理については、津田塾大学の学生たちが大きな力となりました。キハラ株式会社(以下キハラ)による展示会に特化した書籍管理ソフトへのデータ入力等々はこの若い力が存分に発揮されたのです。届いた作品は1470 タイトル、4500 冊を超えました。暑い盛りの8 月、来場者は本を手に取り緊張した面持ちで見入っていました。絵本を広げ目を潤ませているご婦人の姿も多数見受けられ、改めてこの震災によって傷ついた人々が大勢いたのだと思わされたことでした。開催中、出版関係者の中からこれらの作品を、「ここだけではなく、もっと多くの人々に知らせるべきだ」との声が澎湃とあがりました。関係各者の尽力により、11 月横浜で開催される「図書館総合展」での「本の力」展実施が実現しました。それが、後の公共図書館、大学図書館対象の巡回展そして、小・中・高等学校対象のそれへと発展してきました。学校対象には1400 点の中から150 点を1 セットとし、4 セット用意しました。選択する際にはこれまでの展示会用分類を参考にしつつも、構成を改めました。6 歳の子どもにも分かって欲しいという心情もあり、慎重に取り組んだものです。震災で何が起きたのかを知り、この現実を風化させず、防災のためには何を学んだら良いのかを考えるきっかけとしてほしいとの願いを込めました。